最近ね、超絶微笑ましいことがあったんです。
息子は特別支援学級の1年生です。
クラスメートは8人。担任は一人です。
学年は1年生から6年生までまんべんなくいて、発語のない子、活発な子といろいろいます。
担任の先生は、連絡帳に子供たちのその日の様子を写真にとって印刷して貼ってくれます。
で、息子の写真を印刷して、連絡帳に貼ろうとしてくれていたんです。
ここから先はまた聞きのまた聞きなので、真偽は不明ですが。
（担任の先生が目撃した6年生に聞いたのを教えてくれた）
クラスの子の写真を笑ってしまった
その写真は息子を撮ったものだったので、後ろに写っているクラスメートの顔がちょうど半分に切れていたそうで。
先生が「○○君、半分に切れてるね」と言ったところ、息子が面白かったらしく笑ったそうで。
その見切れていた写真の子が、それを見て怒ったそうで。
この時点で先生が教室を出ていくという痛恨のミス・・。
その写真が切れていた子は小3の男の子で、同じクラスの子です。
知的にはそんなに遅れている感じではなく、落ち着かず席を立ちあがったり騒いだりするタイプです。
小3の子は、息子に怒ったそうです。それで息子は怖かったのか泣き出し、教室のドアを閉めて皆を出られなくするという抵抗にでて（でもドアは前後にあるので後ろだけ閉めてもあまり意味がない（笑））。
それを見た小3の子は力づくでそのおさえているドアを開けようとしたらしく。
息子はさらに怖がって1時間ぐらい泣いていた・・。ということがあったようです。
そもそもはね、担任が
・切れてる写真の子について言及しなければよかった
・子供たちの怪しい雰囲気の時に席を外すべきではなかった
という根本的なミスから引き起こした出来事ですが、担任はお仕事が苦手なようですのでたいして期待していません。もう生きて返してくれるだけでいいです。
感動の仲直りシーン（笑）
で、次の日の朝、登校の時。
下駄箱で、その小3の男の子とばったり遭遇した小1息子（笑）。
二人とも、すごい気まずい雰囲気なのが私にも伝わります（笑）。
どうするんだろうとみていると・・
小3の男の子が、息子をじっと見つめて、握手を求めてきました。
息子も不貞腐れた感じですが無言で握手に応じています。
なんてかわいいんだ二人とも。
こうやって仲良くなっていくんだなぁと、小さい二人を微笑ましく見ていました。
二人とも支援級に在籍しています。
人とのコミュニケーションが特に苦手な部類です。
でも、仲直りしようとして、歩み寄ってくれたこと、
息子も無視したりせず応じたこと、
小学校でいろいろ揉まれていくうちに成長してくれているんだなあとちょっと感慨深かったです。
小3の男の子も、笑われて嫌だったろうに。
たった二つしか年上じゃないのに、折れて握手を求めてくれたこと
本当に感謝です。
そしてさらに次の日。
息子がクラスに入っていくと、その小3のお兄ちゃんが寄ってきました。
自分の大切な帽子を、息子にかぶせてきています。
息子は嫌そうでしたが、少なくとも悪意ではなくむしろ好意で寄ってきてくれていることを敏感に感じて無言で耐えていました（笑）。二人ともかわいかったです。
息子は人とのやり取りが苦手で、「遊んでくれる人」「世話してくれる人」以外とはなかなかコミュニケーションがとれないのですが、「ちょっと年上」のお兄ちゃんとは頑張れるようです。
二人とも、大きくなれよ（丸〇ハンバーグ風）
ママに平謝りされて、なんというか、切ない
そして、さらに次の日。
その小3のお兄ちゃんのママと朝学校で偶然お会いしました。
いや、偶然じゃなかったのかも。私を待っていたのかもしれません。
小3のお兄ちゃんは一人で通学できるようですので。
私を見つけるなり、「先日は泣かせてしまったようで、本当にすみませんでした！」
と頭を下げられました。
「本当にすみません・・」と申し訳なさそう。
私は忘れかけていたし、逆に小3のお兄ちゃんがあんなことがあっても寄ってきてくれているのでむしろありがたく思っていたのですが、ママは「謝らなきゃ」と思ってくれたようです。
そんなの全然いいのに。むしろうちの息子が笑ったことがきっかけのようなのに。
てかそもそも担任が（以下略）。
「本当に気にしないでください！」と言ったんですが、いつまでも頭を下げているその姿になんだか切なくなってしまいました。
多分そのママは、今までいろんな人に頭を下げて生きてきたんだろうな、と。
息子が自閉症で、おそらく騒いだりして迷惑をかけてしまったとき
健常児なら「ごめんね～」とかむしろ謝らないで済むレベルの出来事を
必死で謝ってきたんだろうな、と。
そしてそのママは、今後お兄ちゃんが普通の「悪ガキ」がやるようなことをやったときも
ずっと謝っていくんだろうな、と。
子供が自閉症だと、必要以上に謝っているママが多いのでしょうか。
息子が「親の態度でこれ以上の不利益を被らないように」との愛を感じて
なんだか切なくなってしまったのでした。
うちの子も自閉症です。
思いは同じです。
