発達障害(ADHD、自閉症)の子、偏食がひどい

子は療育園に週五回(月~金)通っていますが、そこでは毎日給食です。

子が通っている療育園では年に数回「給食試食会」という名のもと、園長先生と園の給食を作ってくれる栄養士さん、クラスごとママ達で集まります。

発達障害専門の療育園ですので、子の偏食についてはママたちみんなが頭を悩ませており、我が子も例外ではありません。

今日は療育園の栄養士さんから聞いた偏食について自分の覚書ですがまとめてみました。

あとは、我が子の偏食歴を紹介。偏食に悩む発達障害のママは安心してください(笑)。こんな感じでも今のところ元気に健康に生きています(笑)。

発達障害(ADHD、自閉症)の偏食:授乳~離乳食ぐらいまで(0ヶ月~1歳)

ずっと母乳でした。

ミルクは一回だけ生後5か月の時に一ビン飲んだだけ。

思えばこの頃から偏食の気配があったのかも。

その頃は「ミルク代かからなくて楽だわ」とか

「夜中にミルク作らなくてラッキー!」とか思っていました。

発達障害(ADHD、自閉症)の偏食:離乳食時代(1歳~1歳半)

1歳から1歳半ぐらいまでは市販の離乳食も、手作りの離乳食もよく食べてくれました。

市販の離乳食に冷凍してあった野菜のクタクタ煮を混ぜて食べさせていました。

味はともかく、多分栄養満点(笑)ですね。

まだ自閉症と診断されていないころでしたので、

食育にはかなり積極的で

分厚いレシピ本を買ったり、有機野菜を食べるようにして

食事には気を使っていました。

発達障害(ADHD、自閉症)の偏食:暗黒の1歳半~3歳

私が母として精神的に一番辛かった時期ですね。

急に市販の離乳食を拒否するようになりました。

食べてくれるのは2~3種類。

あとは白御飯のみ。

だんだん白御飯の割合が多くなり、手作りの離乳食も食べなくなりました。

食べてくれるのは、

白御飯、ソーセージ、から揚げ、いちご、バニラアイスと麦茶のみ!!

なんとこれが半年続きます!半年ですよ半年。

そして私は、決定的なミスを犯します。

野菜不足が気になって、から揚げに刻んだニンジンを入れてしまったのです。

口の中のいつもと違う感触に、から揚げを吐き出した息子。

それ以来、から揚げは口にせず、食べてくれたのは4歳になってからでした。

なんと2年も拒否。すごいなーその執念と記憶力(汗)。

このタイミングで一番つらかったのは風邪をひいて小児科の病院にかかったときのこと。

評判がいいと言われているおばあちゃん先生がいるとのことで、嫌がる子をなんとか連れていきました。

吐きまくる子を前に、おばあちゃん先生に「何を食べさせてるの?」と聞かれ、きた・・と思いました。

「御飯と、ソーセージ・・です・・」

私が小さな声で答えると、

「そんな消化の悪いもの食べさせて!おかゆとか、ポカリスエットとかにしなさい!こんなにぐったりして吐いてるんだから」と。

看護師さんも、こんな時にソーセージを食べさせている私に若干引き気味。

もうね、辛くて泣きそうでしたよ。

それしか食べない我が子に、おかゆを食べさせろ?

食べてくれるならとっくに食べさせてるわ・・。

ポカリスエット?飲むわけないじゃん・・・。

でもね、そんなこと言っても、おばあちゃん先生には伝わらないしとにかく解熱用の座薬さえもらえればよかったので、逃げるように病院を去りましたよ。

その病院には二度と行ってません。

そして、今度はオットがやらかします。

病院でもらった抗生物質の薬を飲ませようと、唯一食べるバニラアイスにかけて与えてしまったのです。

乳製品は熱の時はNG。

さらに偏食の我が子に苦いバニラアイスを食べさせるとどうなるか・・。

結果は想像通り。

ペッと吐き出し、薬はおろかその後バニラアイスまで食べなくなりました。

それも5歳までです。3年間ですよ、3年間!!

バニラアイスが嫌いな幼児っている?いないですよほんと・・。

食については、私の実の母親(子の祖母)にも全く理解されませんでした。

60歳を過ぎると、自分の経験や知識だけが正しいと思い込むのは誰でもそうですよね。

「偏食?いっぱい食卓に並べてごらん」
「無理やり一口食べさせたら食べるかも」
「もっと子供が食べられるように工夫して」

子のお弁当が「白御飯とソーセージとイチゴ」しかないのを見ると

「そんなのかわいそう!もっとハンバーグとか、卵焼きとか入れてあげて」

卵焼きとかお弁当箱に入っていたら白御飯すら食べずにひっくり返すわ・・。

心ない言葉を、母いわく「良かれと思って」沢山投げつけられました。

私、「良かれと思って」って言葉、大嫌いになりましたよ(笑)。

そんなの普段からやってるよ・・・
それでも食べないから悩んでるんじゃん・・・

そんな折、自閉症親の会に来てくれたボランティアの先生の一言に救われました。

彼女は、養護学校の教員を定年まで勤め、その後は地域のボランティアをされている方です。

親の会に講演に来てくれて、講演後の質疑応答で私が質問しました。

私:「先生、子が偏食過ぎて白御飯と麦茶しか飲まないんです。もう半年も続いています」

先生は一蹴してくれました。

先生:「私は二十歳までポテトチップスしか食べなかった子を知っています。その子はもう40歳ですが、元気にぴんぴんしています。悩む必要なし!」

私:「ポテトチップスだけ・・ですか?」

先生:「そう。悩んでも、無理に食べさせても子は食べるようにならないよ。

もっと大きく構えててOK。

それに、その子は極端な例だけど、小学校や中学校で給食を皆で食べ始めると変化がでてくるから、それまで偏食でもほっておいてOK。

そんなことより、『家では嫌いなものを勧められない』という安心感を与えてあげて。

自閉症の子は、健常者と脳の機能が違うから、感覚も違いますよ。

あなたたち、『御飯よ』って言われてテーブルに着いたら、お皿に石とか砂とかあったら食べられないでしょ?

食感が苦手なお子さんは、お口に砂を入れているような感覚かもしれないから無理強いしないで」

もうね、光が差しましたよ(笑)。なんか、暗闇から出口を見つけたかのよう。
・・そうか、悩まなくていいんだ。

白御飯だけでも死なないしな。大きくなったら偏食もやわらぐかもしれないし。
そして、私は悩まなくなりました。

発達障害(ADHD、自閉症)の偏食:4歳~5歳

4歳になると、理解も進んできて、すこしずつ食べられるものが増えてきました。

園の給食は、年少さんの間、白御飯と麦茶しか食べませんでした。

すごいですよね、一年間昼ご飯が「白御飯と麦茶のみ」ですからね(笑)。

給食でソーセージも出たりするんですがサラダの中に和えたりしているので子は断固拒否。

年少最後の給食でから揚げを2年ぶりに一口食べたと聞き、涙が出るほど喜びました。

次の日早速晩御飯でから揚げをすると、なんと食べてくれました。

嬉しくて写真とりましたよ。日記にも書きました。

本当にうれしかったです。今でも思い出すと泣ける(笑)。

そのうちチョコレートやかっぱえびせんなどお菓子の類を食べるようになります。

それですら嬉しかった。

お菓子でも、味や食感が混じるような「パックンチョ」や「クランキーチョコ」などは食べられないのですが、それでも嬉しくてお菓子いっぱい買いました。

そのうちなんと、焼いたサンマを食べてくれるようになり、(焼いたアジはNG。一緒やんか・・・)

さらに納豆を食べてくれるように!

さらにオレンジジュース、チョコアイス、ハム、春雨、コロッケ、メンチカツを食べてくれるように。

そしてアルフォートなどの味が混じるお菓子もOKに!

これ、全て一年間での出来事です。
すごい変化でしょ?

上記で挙げたものしかまだ食べられないですが、それでも「白御飯と麦茶」の暗黒の時代は終わったようです・・。

だから偏食に悩む発達障害(ADHD、自閉症)のママさんどうか悩みすぎないで気楽に考えていて欲しい。

偏食でも死なないし、いつかは多少はやわらぐし、やわらがなくても死にませんよ。大丈夫!!

で、給食の試食会のこと書きたかったんですが、長くなったのでまた次回~(ええ??)!

 

 

 

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