診断が出る前後は、家庭も荒れ、私も荒れました(笑)。
でも、診断が出てしまってからは吹っ切れたというか、道筋がついたようでホッとしました。
前回までのお話はこちら
2歳。保健師の家庭訪問
2歳になってすぐ、保健師から電話がありました。
「その後、どうですか?」
と言われて、
「発語が、まだありません・・。」
と恐る恐る言ったのを覚えています。
「訪問を希望しますか?」と言われたので
「はい、ぜひ!お願いします。」
と答えました。
地域の児童館に行っても、やっぱりわが子は同月齢ぐらいの子とは違うな、と思っていました。
・座れない。
・待てない。
・「貸して」「どうぞ」が出来ない。
発語云々の前に、人が持っているものを平気でとります。
もう、このころにはほぼ諦めというか、確信していました。
きっと自閉症だろうな、って。
保健師は自宅に来てくれましたが、意味合い的にはただの「家庭訪問」でした。
おそらく、家庭環境の確認に来たのだと思います。
簡単に状況を聞いただけで、
「では、市の心理士に訪問させます」と言って帰られました。
後日、心理士が家庭訪問してくれました。
簡単な聞き取り調査のあと、知能検査に使う道具を出しました。
子は検査道具がおもちゃと思ったらしく、大喜びしてしまい、心理士の指示に従うことができません。
道具に目が行ってしまってなにも検査できません。
せいぜい「犬はどれ?」に指さしで答えただけです。
そのほかわかるだろう
「テレビはどれ?」
「おちゃわんはどれ?」
「積木はどれ?」
は指さしできませんでした。
心理士さんは一通り検査して、何かに記入し、そしてこう言いました。
「私は医者ではないので、診断はできませんが、おそらく知的障害があると思われます。発達が不安な親子のための「市の親子教室」がありますが、参加を希望されますか?」
私は即答で参加をお願いしました。
市役所の親子教室
市の親子教室は、定員10名、年に4回行われます。
ここではみんなで輪になって遊んだり、紙芝居を見たり、お歌を聞いたりします。
子の発達に不安なママと二人で参加する教室です。
親子教室は、母子10組と、ボランティアの先生、保健師さん、保育士さん、心理士さんとかなり手厚い教室でした。
市役所の一室を借りきって行います。
広さはそうですね、体育館の4分の1程度でしょうか。
この時、子は2歳4か月。最年少でした。
一番年上のお子さんで2歳11か月でした。
ここでも子は何もかもできませんでした。
教室に入ると泣く。親子教室が終わるまで泣いています。
逃げ出そうとする。
膝の上でママと手遊びができない。
紙芝居など見ることができない。
それはそうです。紙芝居が何なのかさえ理解していません。
よそのママは「まだ一番小さいから」と慰めてくれましたが明らかに月齢の低さのせいではありませんでした。
よそのママの「うちの子、発達が遅れてるかも」と思う基準は
うちの子の「え、親子教室に来る必要あるの?全然普通の子じゃん!」
のレベルでした。
親子教室について
わが子の「できないっぷり」は群を抜いていたのです。
約二か月の親子教室を終え、私は再度保健師さんに尋ねました。
「こういう親子教室はどこかでやっていませんか?」
それでようやく、地域の訓練会につなげてもらうことになり、訓練会の見学に行くことが出来ました。
地域訓練会について
私が住んでいる地域は、保健師の紹介がないと見学ができませんでした。
地域訓練会について
理由ははっきりとはわかりませんが、発達障害ではないお子さんをはじく意味があったかと思います。
心配性のお母さんなら、就園前に訓練させたいと思いますものね。
それだと本当に支援が必要な発達障害のお子さんが訓練会に入ることができません。
現に、私が住んでいる地域の訓練会は、明らかに発達が遅れている子供しか入れませんでしたね。
地域訓練会(親の会)に入会
地域の訓練会に入ることが出来ました。定員は10名。週に一回一年間の親子療育です。
本当に、藁をもすがる思いで入会しました。
親の会は、親が主体で係を運営するのですが、ボランティアさんの参加や、市からの補助金などもありました。
誰にも頼ることのできない状態で、「居場所ができた」と安堵したのを覚えています。
ですが、ここでもわが子は群を抜いて何もできませんでした。
市の親子教室と一緒です。
・椅子に座れない
・順番を待てない
・泣きわめく
毎週のことなので、
「子供にそこまでして、さらに親もしんどい思いをして連れてくる意味があるのだろうか」と思いました。
でも、そのたびにボランティアさんは優しく接してくれ、救われました。
居場所がない方は、地域訓練会に入ることをお勧めしますよ。
市の心理士と面談
市の心理士と面談が出来ました。
療育センターにつなげて欲しいというと、
「自分で電話して初診を予約してください」
と言われたので、療育センターに電話すると、なんと脅威の3か月待ち。
その間に何かできることはないかと探しましたが、何も療育的なことはできません。
時間ばかりが過ぎ、毎日子供も思ったように成長もせず焦るばかりの日々でした。
医者の診断がついに降りる
あまり良く無いこととは思いながら、近所の子供精神科にかかりました。
ただ、そこでも初診まで一か月待ち。
がっくりしましたが療育センターでの初診よりは早そうなのでこちらも並行で進めました。
いろいろありましたが、何度かの診断の後数か月後、ついに「自閉症」の診断がおりました。
なんというか、進むべき道が決まってホッとしました。
絶望など、もはやありません(笑)
一番絶望したのは、1歳半検診でしたからね。
療育センターへアプローチ
やっと療育センターで初診です。
とはいえ、そこからがまた長いのです。
知能検査を行い、療育センターに入れるか検討です。
(IQが高すぎると入れません。うちの子には無縁の心配ですが)
また、市の療育センターは知的障害の子専用でしたので、
他の障害の子は入ることはできません。
例えば、ダウン症+自閉症併発の場合、なかなか入園が厳しいです。
(ダウン症のお子さんは体の弱い子が多いので、自閉症だからといって入園できない)
やっとソーシャルワーカーとつながる
やっと市のソーシャルワーカーと面談です。
この時点で親子教室から半年が経過していました。
ソーシャルワーカーは呑気(ごめんなさい、役所仕事なだけですね)に
「人がいっぱいで年少さんから入園ができるかどうか・・」
と言い出したので、とにかく年少から入れて欲しい、このままでは気が狂いそう、年少から入園できるよう動いていたと必死になって訴えました。
ソーシャルワーカーさんは私の必死の形相にかなりひかれていましたがとりあえずキャンセルがでたら入れられるように工夫すると言ってくださり力が抜けて椅子に座りこんだのを覚えています。
その後、キャンセルがでた日に療育センター関連の面接をいれてくれて紆余曲折ありながら、療育センターへ年少から入園することが出来ました。
療育センターへ入園
年少から入園できましたが、
ここでも一番できない子でしたね。
もうそんなことは慣れっこです(笑)
療育センターについては、また別の記事で書いていこうと思います。
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