この記事は、他害する子のママ、他害されて迷惑しているママに向けて書いています。

 

奇声と他害は親の対応次第で許されます。

いや、許されはしませんが、された方が「お互い様」と思える(思ってもらう)には親のベストな対応が不可欠です。

奇声については、誰かを身体的に傷つけるわけではないので、別で書きたいと思いますが、概ね同じです。

そもそも障害であることを認識してもらう

療育園に通っているお子さんの場合、皆何らかの障害があるから通っています。

そこでの他害については、幼稚園や保育園よりも寛容な雰囲気があります。

幼稚園や保育園に通っているお子さんでも、きちんと最初に事情を説明しておくと大抵は察してくれたり、あるいは避けてくれるでしょう。

まずは障害があることの周知を行いましょう。

自分の子もいつかするかも

なぜ療育園や、事情を説明した幼稚園などでは多少寛大なのでしょうか。

療育園はわかりますね。自分の子にも障害がある場合、自分の子がいつ他害を始めるかわからないからです。

幼稚園に通う健常児でも、言葉がうまく話せないときは手がでる子がいます。

この時点では本当に「お互い様」なのです。

他害は許されるべきことではない

そもそも他害は許されることではありません。

健常児も障害児も、他人を傷つけてしまったらそれに対して謝罪しなければなりません。謝罪に理由はありません。

「(罪のない他人を)傷つけてしまったから」です。

どんな言い分があっても、ぐっとこらえ、誠意を持って謝罪しましょう。

「うちの子が手を出すのは理由がある」ってどんな理由?

とにかく誠意を持って謝罪しろ、頭ごなしに言われると、他害した親御さんとしても、一言言いたい気持ちはわかります。

「おもちゃを取られた」

「泣き声が苦手なのに横で泣かれた」

「いつもはママにしかしないのに、たまたま機嫌が悪いタイミングだった」

「普段はいい子で他害しない。うちの子が手を出したのには理由がある」

言いたい気持ちはわかります。

でも、よく考えてみてください。よその子は、同じ理由で他害しないんですよ。

であれば、理由はあなたのお子さんにあるのです。

他の子はどんなことがあっても、他害しません。泣いたりするかもしれませんが、

おもちゃを取られたことが原因で手をだしたりしません。

原因は、あなたのお子さんなのです。

ただ、ここで書きたいのは、あなたのお子さんが悪いと言っているわけではないということです。

他害するのは障害ゆえです。障害ゆえ、我慢ができず手が出てしまうのです。

そして、他害するのはあなたのしつけがなってないからでもありません。

ご自身とお子さんを責める必要はありません。

「お互い様」と思ってもらうには

療育園でも幼稚園でも言えることは、他害する子がいる場合、被害を受けるのは一方方向のみになるため、さすがに「お互い様」とは言えない雰囲気になります。

そこは、ママの(親の)対応で周りの対応もずいぶんと変わってきます。

療育園で母子同伴クラスに通っている親子がいました。

私は実は、その子が他害することをつい最近まで全然知りませんでした。

その親子は、なかなかイベントやクラスの集まりに参加しないので、

「どうしていつも来ないの?みんな来ていて楽しいよ?〇〇君も楽しめると思うよ」と

声をかけたところ、

「うちの子、お友達に手が出ちゃうから・・」

と言われて驚愕しました。多分他のママも誰もその子が他害すると知らなかったと思います。

手が出てしまう子のママは、いつもぴったりとわが子をマークし、手が出そうになると素早く阻止し、

手が出るようなシーンにはならないようにして他の子達を守っていたのです。

さすがにママの努力にジンときました。

「そうなってもお互い様だよ、それは。おいでよ」

心から言えました。

お互い様じゃないよね?

さすがにお互い様と言えないママもいます。

子供はほったらかしで、手を出しても「ごめんねー」のみ。

「そんなことしたらダメでしょ!」とも言わない。

おもちゃの取り合いで他害するのが分かっているのに、遠くから見ているだけ。

他害しても駆け寄っても来ない。

さすがにみんな呆れて、わが子は守りたいので遠巻きにし始めました。

他害するママはなんと、母子同伴クラスなのに「心身が疲れて・・」という理由で園を休みがちになり

優しいほかのママが「他のお友達に他害するから疲れちゃった?」と聞くと

「いや、私に手を上げてくるから離れていたくて・・」と一言。

もう誰も相手にしなくなりました。

療育園の先生は他害児に付きっ切り。他の子は障害があるのに手薄になります。

いいことはなにもありません。

謝罪は必要

他害する子は、とにかく避けられます。

他害したとして、「お互い様だから」と言ってもらったとしても心の底ではそうは思っていません。

そしてお互い様なのは他害された方が思っていい言葉で、他害したほうが言ってはいけません。

ママの態度次第で、ママと他害児の居場所はできます。

やはり、誠心誠意謝ることです。

どんなに理由があると思っても、謝るのです。言い訳せずに。

子供に障害があることをわかってもらっているならば、寛容になってくれるはずです。

「お互い様」の気持ちを持ってもらうことで、母子の居場所は確保されるのです。頑張りましょう。

 
 


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