この記事は、
自閉症・発達障害で靴が履けない子のママ向けです。
- 靴を履くための工夫
- 履けないお子さんへの対応
を書いています。
靴が履けない
靴を履けないお子さんは多いです。
うちの子も2~3歳はなかなか履けませんでした。
すぐにどこでも脱いでしまっていました。
今思えば
「締め付けが嫌だったのかなぁ」
「マジックテープが合わないのが嫌だったのかなぁ」
とぼんやりと理由がわかります。
ただ、靴を履けないお子さんを持つママは
今切羽詰まっているでしょうから
取り急ぎの打開策を書いておきます。
靴を履けない理由を理解する
発語がないお子さんでも、
お子さんの様子を毎日見ているママなら
何が嫌なのか理解できると思います。
まず、お子さんが何を嫌がっているのか
把握してあげましょう。
・締め付けが嫌なのか?
・体(足)に何かあたるのが嫌なのか?
・うまく歩けないから嫌なのか?
・紐が気になるからなのか?
・履かないこだわりで履きたくないのか?
何かが嫌なのです。それをまずは把握し、
ママが緩和してあげるところからはじめてください。
マジックテープへのこだわり
こだわりが強い子にとって、
マジックテープって、きっちり合わせないと気持ち悪いんですよね。
うちの子が履けない理由はこれがありました。
マジックテープがきっちり合わない事にパニックになってしまって
靴を放り投げていました。
きっちり合うまで何回も
何回でもやり直していました。
親がコーヒーを入れて一杯飲めるぐらいの時間をかけて
必死に合わせようとするんです。
しょうがないからずっと待っていましたよ。
取り上げて親が履かせようものなら
それこそパニックになってその日は外出不可ですからね。
うちがやった対策は、
「そもそもマジックテープの靴は止める」
です。
合わないから嫌なのです。いっそ合わせるようなものを
無くせばいいのかと。
これは大成功でした!
スムーズに靴を履け、外出がスムーズになりました。
靴紐がうまく結べないお子さんにも最適ですよ。
NIKE DYNAMOシリーズのいいところは、
紐やマジックテープが無いのに
靴がぴったりフィットしてガンガン走り回れるところです。
また、足を入れる口はゴムみたいになっているので履きやすいです。
うちは一時期ダイナモタイプにしていました。
うちの子は、失敗が怖くてできることしかしないことがよくあります。
マジックテープやひもだとなかなか履けず泣き出すことがあったので
ダイナモタイプして大正解!
ご機嫌で靴を履くようになりました。
単に靴を履くのが苦手なお子さんも
「一人で靴を履く」という経験が得られやすく自信につながりますよ。
新しい靴に変更できない
うちは特に自閉が強いので大変でした。
同じシリーズの同じ色の靴を何足も揃えました。
サイズ違いで買い替える時がまた大変。
季節が変わると新商品がでて、
旧型の商品って探しづらくなるんですよね(笑)。
でもこれは、親の工夫でなんとかなります。
NIKEやニューバランスなどキッズ用に展開しているメーカーの靴に
最初からしておくのです。
例えばニューバランスのグレーの靴は
新商品が出ても必ずあるラインナップなので
買い替える時もそんなに色には困りません。
うちは最初にちょっと特殊な色にしてしまって
切り替えが大変でしたので、
色にこだわりのないお子さんには
是非ニューバランスのグレーをお勧めします。
コツは、
「あれ、靴へのこだわりでてきた?」
と思った瞬間に変えてしまうことです。
靴へのこだわりが強くなってからでは
結構難儀します。経験談ですので間違いないです(笑)。
うちの子のファーストシューズはニューバランスでした。
その時は障害はわかっていませんでしたが、
あとあとすごく靴にこだわりはじめ
結果的にニューバランスにしておいてラッキーでした。
自分ではけるのにママに履かせてもらうまで待っている
「自分でやる!」と言ってママにやらせない子もいますが、
ママがやってくれるまで、永遠に待っている子もいますよね。
それはもう永遠と(笑)。
「ママ、やってー」といつまでも待っています。
「履けない」というより「履かない」という感じです。
うちもしばらくありました。
これについては、
どちらかと言うとママの試練です。
促しつつも、自らやる気になるまで根気よく待ち、ママがやってあげましょう。
「いつまでも自立しないんじゃないか?」
と心配になるでしょう。
でも、実はそんなことはありません。
知的障害が重めの子でも、
ちょっと大きくなると理解します。
「ママを待つより、自分でやったほうが早い」ってこと。
外に遊びに行きたいのに、ママを待っていると遅くなるとわかると
そのうち自分でやり始めます。
なのでママは、
根気強くやってあげて下さい。
でも、ただ無言でやってあげるだけでは駄目です。
それでは「靴はママが履かすもの」
と学習してしまいます。
まずは促します。最初は声かけだけで構いません。
「自分で履いてみようか?かっこいいよー!」
これが何年も続くかもしれません。でもやります。
靴を履かせたら、
「靴が履けたね、えらいね!靴、カッコイイね!」
たとえママが履かせてもです。繰り返します。
そのうち、子は
「靴が履けたらかっこいい」と刷り込まれます。
さらにその後、ちょっとじらし作戦開始です(笑)。
「ママ、ちょっとトイレに行ってくる」
「ママが履くまで待ってて」
「靴が履けたらかっこいいなー」
それでもまだ、ひたすらママが履かせてくれるまで待っているかもしれません。
でも、それはそれでいいのです。
待っている間は、自分で履く時期ではないのです。
ママが履かせてあげましょう。
ある日突然、靴を履いて待っている日が来ますよ。
その時こそ、心の底から褒めてあげましょう。
うちの場合は、6歳間近のことでした。
紐が結べない
紐が結べなかったり、左右対象でないことにパニックを起こすようなら、
すぐにマジックテープかダイナモタイプの靴にしましょう。
こだわりの対象が無くなるだけで、子は安定しすんなり新しい靴を受け入れるものです。
靴を変えるだけでお子さんもママも楽になれます。
低緊張のお子さん
同じクラスの子には、低緊張のお子さんもいます。
歩きづらい子が靴でフォローしてあげるだけで走れるようになるなんて素敵です。
すぐに変えてあげるべきです。
クラスの先生もおススメしていたのはアシックスのハイカットの靴です。
靴を変えるだけで、よちよち歩きだった5歳の子が、鬼ごっこに加われるようになりましたよ。
スノーブーツとかでもいいんです。子が楽に歩けるならそれで。
子の安全と幸せが第一優先です。
そもそも靴が嫌
紐だろうがマジックテープだろうが、
とにかく締め付けが嫌で
靴が苦手なお子さんもいます。
そういうお子さんにはクロックスにしましょう。
サンダルとはいえ、クロックスはぴったりフィットして
走り回れる優れものです。
クロックスにも種類があって、
かかとがあるもの、無いものがあります。
お子さんの特性に合わせて選んであげましょう。
かかとはなくてもかまいません。
クロックスで注意しないといけないことは、
- 砂場ではサンダルの中に砂が入る
- 水に濡れるとサンダルの中で滑る
ことです。お子さんが不快感を
訴えられない場合は、
ママが気を付けてあげてください。
最後に
靴を変えるだけでママも、お子さんも楽になれることがあります。
特にこだわりが強い場合は、
ママが気を付けてあげてください。
それでは、楽しい外出を!