自閉症児を持つママ友の中にも、子が行方不明になったお子さんは少なからずいらっしゃいます。
今日は発達障害(ADHD、自閉症等)で脱走、行方不明になるお子さんをお持ちのママに、子が迷子にならないように、また行方不明になったらどうすればいいかを書いてみます。
あくまで私の周りのママとそのお子さんの話なので、ご自身のお子さんの特徴を踏まえ、応用するにとどめてくださいね。
発達障害(ADHD、自閉症)児の脱走・行方不明を防ぐ:自宅編
鍵をかける
当たり前のことですが、鍵はかけましょう。ドア、窓全てです。
背の届かない位置に鍵をかけることは有効ではありますが、
小学生ぐらいになると、高い場所でも椅子を使うことを覚えますので効果薄です。
なので南京錠のような鍵が必要なもの、ロック解除に頭を使うようなものを使います。
これは結構複雑なのか、だいぶ長い間役に立ってくれました(笑)。
ドアや窓に鈴
これ、意外に有効です。風鈴のようなものでも構いません。
開けたら派手になるのがいいです。泥棒除けにも効果あり(笑)。
ただ、ちょっとうるさいかも。
セコムみたいなアラームがなるもの
これはお金持ちというか、もともと防犯のためにセコムしている人が、
在宅の時に勝手に出ていくのを防ぐために設置している人もいました。
逆の発想ですね。でもこれは一般人にはちょっと無理です。
鍵を開けるところを見せない、鍵の場所を教えない
これは実は安くあげるのにとても有効です。
脱走したくなるわけではなく、鍵を開けたい(いたずらしたい)お子さんもいます。
ドアや窓が開いちゃうので、ついで(?)に出ちゃうのですね。
なので、鍵のところを自作の牛乳パックのふたで隠したりすることはとても効果的です。
あとは、開けるところを子に見せないようにします。
発達障害の子は記憶力はいいので、一度見ただけで開け方を覚えます。
でも、開け方を一度も見なければどうやって開けるかは想像できません。特性を生かした対処方法です。
発達障害(ADHD、自閉症)児の脱走・行方不明を防ぐ:外出先(いつものところ)編
迷子防止ひもをつける
抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はオシャレな迷子防止ひももあり、ぱっと見迷子防止ひもとわからないものが増えています。
最初は嫌がるかもしれませんが、慣れると迷子防止ひもがあれば引っ張りもしなくなります。
ママ友の中には迷子防止ひも派が多数でした。
いなくなって探すのに疲弊しているようでは安心して日常生活は営めません。
発達障害(ADHD、自閉症)児の脱走・行方不明を防ぐ:外出先(いつものところ)編
いなくなってしまったら
まずは落ち着きます。
いつも行っている場所でいなくなった場合、たいていは「いつも行く場所」にいます。
まずは冷静に、いつもはどこに立ち寄るか考えてみてください。
それと同時に、子が何に興味を持っているか、考えてみてください。
そして興味を持ってそうなところをあたっていきます。
いなくなった場所で待っていても帰ってきません。
そもそも帰ってくる子なら多分一人でいなくなりません(笑)。
水が好き・・トイレや、噴水
車が好き・・駐車場、車の展示販売場、おもちゃ売り場の車コーナー
好きなところではなく、いつも行く場所の「目的」も考えます。
ショッピングモールでいつもは散髪、今日は買い物→散髪屋に行ってみる
いつもは療育、今日は遊びで児童館→療育の教室を覗いてみる
いつもは下の子を連れて授乳室に立ち寄る、今日は下の子はいない→授乳室
いつもはあの自販機でジュースを買い、食堂でおやつを食べる→自販機と食堂を探す
療育センターでいつもはプール、今日は体育館→プールを探す
呼んでもそれにこたえて出てきてはくれないでしょう。たとえ声が聞こえていても。
それに、ある程度大きい子(小学生以上)になると、一人で歩いている子は割といるので誰も「どうしたの?迷子?」なんて声をかけてくれません。
奇声を上げたりしないで静かに歩く子はぱっと見普通に見えるので、なおさら通りすがりの人に印象は残りません。
ヘルプマークを付けておくのは手ですね。うちはいつもつけています。
今日来ている服はいつも把握し、周りの人に尋ねてみてください。
いつも立ち寄るところにいなければ、次は「興味を持ってそうな場所」を探します。
最近は電車が好きだ、さっき電車のポスターがある通路を通ったかも?
警察官が好きだ、ひょっとしたら子供向けのコスチュームが売ってある服屋さん?
エスカレーター、エレベータ、屋上、とにかく手当たり次第探します。
自閉症の子の特徴として、気に行ったところをみつけると割と同じ場所でじっとしている傾向があります。
なのでどんどんいろんなところを探してください。
(もちろん、いろんな興味があって次々歩く子もいますよ)
発達障害(ADHD、自閉症)児の脱走・行方不明を防ぐ:外出先(初めての場所)編
もうこれは防ぎようがないですね(身もふたもないですが)。
財布からお金を出そうとしているとき、車のカギをだそうと鞄を探しているとき、目を離さないようになんて難しいですね。
やはりハーネス(迷子防止ひも)が一番ですが、ハーネスをつけづらいシーンも多々あるとは思います。
そういうときに迷子になったら、やはり興味のあるものはなにかを冷静に考え、そういった場所を探します。
ソフトクリームの出店、噴水、おもちゃ屋さん、電車がみえる、静かなところ・・
お子さんの興味は何にむいているのか、思い出して探してみましょう。
結構普段の生活にヒントがありますよ。
携帯のGPS機能を使うのも手です。スマホを子のカバンやランドセルに忍ばせておきます。
この場合は、子に気が付かれないように袋に入れたりしないといたずらされますね。
最後に
こうやってブログを読む落ち着いたシーンで、いざという時の心の準備をしておきましょう。
いざというときは親はパニックになって、頭が真っ白になります。
迷子になった時の探し方マニュアルをいつも持っておいてもいいかもしれません。
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